Episode MAHO 自分を大切にして生きていく
Path Code
アンバサダープロジェクト
Path Codeは「服を通じて自分らしい生き方を映し出す」がコンセプト。名前の由来は、小道を表すPath。個や個性、つまりその人その人が歩む道。
その個性ごとの価値観に合わせたDresscode(ドレスコード)そういったことからインスピレーションを受けて、Path Codeが誕生。2020年夏にブランドデビューしました。
あなたを映し出す一着を。
話は少し前に遡って、桜の咲く春、あるプロジェクトが動き出しました。それが今回初お披露目となるPath Codeアンバサダープロジェクト。
アンバサダーとは、いま巷にあふれる言葉の1つではありますが、Path Codeアンバサダーは商品を使って紹介する人ではありません。Path Codeのコンセプトでもある、自分らしい生き方をしている人をデザインの源泉とし、その人に本当に似合う服を作る。というプロジェクト。
完成した服を目の前にしたとき、自然と湧き上がる笑顔。その服を身に纏ったとき、目の前に広がる感動。Path Codeとアンバサダーが1つになり、お互いの幸せが花開く瞬間。
コラボレーションでもなく、フィーチャリングでもない。共通する互いの融合。個性となりその人自身となる服。あなたを映し出す一着の完成です。これがPath Codeアンバサダープロジェクト。
あなたを映し出す表現を。
Path Codeアンバサダーは共に服を作るだけでなく、その人の生き方と服を表現にしたコンテンツをプロジェクトの一環として発信します。
その記念すべき第1回としてご紹介させていただくのは、初代Path Codeアンバサダーの青戸真穂さん。(以後、真穂さん)
女性向けカウンセラーとして活躍し、現在1児のママでもある彼女を映し出した服とは。そして彼女はいったいどのようなPath(道)を歩んできたのか。実際に真穂さんを源泉にし完成した服、Path Code MAHOを着用していただき撮影した写真とともに彼女をこの場に映し出していきます。
それではPath Codeと真穂さんの融合をお楽しみください。
About her Path
青戸真穂さんのPath
現在静岡県伊東で旦那さんと子育てをする青戸真穂さん。法政大学 人間環境学部出身。社会環境に興味があり、フェアトレード商品を扱う会社に入社し多くのプロジェクトなどに携わる。その後退社し、2015年から自分自身を赤裸々に語ったブログを立ち上げ、カウンセリング・セッションなどを通して数多くの女性の人生を好転させるカウンセラーとして活躍。2017年に東京を離れて静岡県伊東市に移住。 2018年には女児を出産し翌年にはカウンセリング活動を休止。現在は子育てに専念しているかと思いきや、PathCodeアンバサダーに就任。1児のママになった今も自分らしい生き方、働き方を楽しんでいる。
自分を大切に生きていく
青戸真穂
とても自分を生きていると感じる真穂さん。いったい彼女はどのようなPathを歩んできたのでしょうか。Path Codeアンバサダー青戸真穂さんを幼少期から紐解いてみましょう。
個性的な幼少期から
警察官の父と小学校教師の母の間に生まれて、姉と弟の三姉弟の真ん中。住んでいたのは神奈川だったんですけど、生まれは伊東。その後、父の仕事の関係上、いろんなところに引っ越していました。
性格的には、自分ではよくわからないんですけど、個性的と言われてました。よく男の子と間違えられてたんですよ、ちっちゃい頃。
エピソードはたくさんありますけど、3歳か5歳はちょっと勝気な我が強い子でした(笑)そんなで昔は(昔も?)結構個性的に生きてたみたいなんです。
でも両親は、そんな個性的なわたしでも、そういうところも含めてかわいがってくれたし愛情を込めて育ててくれてたって思います。
そのまま、わが道をいくように個性的に育ったのかと思いきや、真穂さん一家にある重大な出来事が起こります。その後の人生を大きく左右するある出来事が。
わたしが3歳の時に3つ上の姉が大きな病気になって。多分2年半ぐらい治療しているのかな。その間、わたしはおばあちゃんちに預けられたり、お父さんが面倒を見てたりして、本人はもちろん大変だったと思うけど、家族みんなで乗り越えました。
でも治療中に姉の髪が副作用で抜けてしまったり、病気は治ったけど片手に障害が残ったりしたんです。
だからわたしは、洋服とかキレイなこととか女の子らしいこととかはダメなのかなって。わたしだけ元気なのは悪いことなのかな?と勝手に引け目を感じてしまって、なんかその辺から自分を抑えるようになった部分はあります。
両親が姉のことばかり想ってるとさみしさを覚えたり、どこかでその場の空気感を感じて周りの顔色をうかがったり、お母さんに好かれたいと優等生であろうと背伸びしたりするようになっていました。
当時は子供だったので分からなかったけど、今思えば、だれのせいでもなく、自分自身がマイナスに受けとめてしまったんだと思います。
そういうところで、こじらせ意固地になってしまって勉強ばかりしてた青春期でした。そのかたくなさが社会人になってもそのままで、仕事や恋愛など上手くいかなくて……
お姉さんの難病を無事に乗り越え、家族の絆が深まるとともに、真穂さんに変化を与えた出来事。自分を見失い、この頃からうまくいかないことが増えていきます。
人生の天気、
くもり時々雨のち晴れ
就職した先がすごくやり甲斐はあるけれど大変なところで、創業者の人とか本当にすごい人だったので。
それもあって頑張りすぎてしまって病気になったりとか、肌とかもボロボロになっちゃったりして。恋愛でも気づけばケンカばかり。仕事も恋愛も自分で選んでしているはずのことなのになんでかうまくいかない…そう思ったりもしていました。
何をしてもうまくいかない時というのはあるものですが、続くとさすがにつらいものです。その怒りの矛先を家族、恋人や同僚にむけてしまったり、暴飲暴食を繰り返してしまったり、悪循環の中でもがき続けていた時に、真穂さんに人生の転機がおとずれます。
仕事も恋愛もしんどくなりすぎて、なんとかしなきゃと思っていたところ、あるきっかけで考え方が変わって。
結局わたしがこんなに人生うまくいかなかったり苦しいのは全部親とか姉のせい!!って人のせいにしてたんですよね。自分じゃなくて外に矢印向けてたんですその頃は。
でも、すべて自分なんだなっていうのが分かってきて、自分に矢印を向けるようになりました。そして自分が変わると相手も変わるとかっていうことが分かってきて、生き方っていうのに興味を持ってきたのが26歳位のころです。
それで、家族のせいにしないで生きよーっ!!て思い始めていろいろやってく中で、ずっと仲が悪かった姉にも謝れて、その時に現在共に過ごしてる旦那さんを姉に紹介してもらいました。
転機と感じるもう一つはその旦那さんとの出会いかなって。彼は何があっても人のせいにしてなくて。価値観も真逆だったのですごいカルチャーショックで。えっー!?びっくり!!ってすごい影響を受けたかな。そこが大きかったかもしれないですね。
こういういろんな出会いから、自分も取り戻してきて人生がいい方向に向かっていった感じです。
良い出会いにも恵まれ、自分を取り戻し私のPathを生き始めた真穂さん。そこからいままで勤めていた会社を辞めて、新しい道を進みます。自分の人生を赤裸々に綴ったブログを始めたのです。自分が辛かったこと。そこからどうして抜け出せたのか。強烈な個性を押し出して4年間ほぼ毎日更新。ブログを続けていく中で読者との交流やカウンセリングもこなすなど活躍。その誕生秘話を聞いてみました。
ブログから
新たな自分探し
以前は本音をずっと隠してきたけど、本来の自分自身と向き合って、自分が心で思ったことを大切にしていると気持ちが楽になるし、結果的にもいい方向に進んでいくんです。自分を大切にする!って本当大事なんですよね。
そういう自分的実験をしていったことをブログに書いていたら嬉しいことにファンになってくれる人がいて。
自分を見つめて行く中で、わたしは自分の美意識がすごく大事で、ちゃんと自分のことを直視しないのが自分の美意識に反する!って感じてる自分がいることに気づいたんです。
そういう経験を活かすように始めたのがカウンセリングやセッションで、「自分をごまかしちゃダメだよ?」「ちゃんと内面をみてあげるんだよーー!」みたいにやってて、それでお客さんに良い反応があると嬉しかったし、今でもお客さんが良い報告をくれると自分のことのように喜んで泣けてきちゃいます。
でも、その時は自分が経験したことが役立てばって思ってカウンセリングしてたけど、気付いたら他人(お客さん)のことばかりに集中してしまっている自分に気づいて。それで再び矢印を全部自分に向けて、自分が変化していくところを見せていくほうが大事なのかなって。
自分が変われば人も変わるじゃないですけど、その背中を見て、私も変わりたい!と思う人は自分でも変われると信じられるようになった。そういう意味で自分が自分を生きていくことが、誰かにとっても意味になるんだって。
そういうふうになって、わたし自身のこともキチキチしすぎずゆるくてもいいんじゃないかなって思えるようになりました。
子供が生まれてからも育児をしつつカウンセリングやセッション活動をこなしていた真穂さん。新しい自分に出会ったことでさらに次のステージに進みはじめます。その場所こそがいままでとはまったく違う分野であるファッション業界のPath Codeアンバサダー就任。いままでもファッションには興味があったのかと思えば、実はそうでない一面もあったようです。
楽しさが分かってきた。
ファッションへの目覚め
会社員時代とかは、人からどう見られるかとか毎日違う服を着なきゃとか、働くっていう中で服を選んでたところがまずあって。個人セッションを始めてからは、高級ホテルのラウンジでやってたりしたので、ワンピースを着て髪は巻いてハイブランドのバック。
ファッションって言うか、そういうスタイルへの憧れ的な雰囲気というか。
だけどだんだん質の良いシンプルなものがいいなって思うようになったけど、どれを着たら良いのか分からなくて、わたしの着たい服どこにあるんだろう??って常に迷ってました。
出産前後はヒールとかスキニーパンツがしんどくなって、あんまり女の子としてオシャレを楽しむっていう感覚がなくなっていて、汚れてもいいようなものばかりになってたのがちょうどアンバサダーの直前です。
最初、アンバサダーのアイデア出しの時に、子育てもあるし、忙しいからやっぱり楽で汚れが目立たない服っていう希望があったんですよね。扱いやすくて洗いやすい服がいいなって。
でも「服は自分に対しての扱い」と聞いて、その時は正直その意味がわからなかったんですけど、アンバサダープロジェクトを通して服を大切にすることって自分を大切にしているのと同じなんだなって分かってきて。
シャツもアイロンをかけると気持ちがいいんだって。ちょっと具合が悪くてテンション下がり気味の日に、アイロンをかけたPath Codeのシャツに袖を通した瞬間すごく気分がよくなって。それで、服ってすごいな!!って思ったんです。
だから今はまだ自分らしい服っていう立派なものはないけれども、楽だったり使いやすかったりっていうことだけじゃない服とかファッションの面白さが見えてきました。
自分の好きなこととファッションの融合が真穂さんのファッションへの道を加速させます。服へのこだわりはあまりなかったといいますが、選ぶものには個性が現れてました。そういった個性が自分自身として花開いていきます。アンバサダーになったきっかけや、その活動を通して感じたことはどのようなことだったのでしょうか。
Path Codeアンバサダーは
自分への探求。
代表の本吉昌恵さんがPath Codeを始めて、少数からでも服を作れるっていう話を聞いて。それでサンプルを試しで着させてもらったとき、何かすごく感じるものがあって。何コレ!って、その時にわたしもここで服を作りたい!って思っちゃって。やっちゃえー!って旦那さんもにも言われて(笑)そしたらアンバサダーやってみない?っていう話をもらって。はい、やります!っていうのがスタートですね。それが2020年の春。
自分と向き合うブログを4年間続けてたんですけど、アンバサダーとして実際に服作りに参加してみてそれと同じぐらいの凝縮で自分と向き合いました。
今回の撮影も含めて、本当は外見とかファッションに対する記憶や傷があって、そことも向き合い乗り越えて、2020年夏、わたし急成長!みたいな(笑)
そういう意味で今回のアンバサダープロジェクトってすごい自分自身への探求でした。
何て言うんだろ、自分のいいとこばっかり見せなきゃって今まではあったんですブログを書いてる時とか。でも当然、そういう仕事していると時と違うわたしもいる。そういうわたしも含めてわたしなんだよっていうのを出せるようになりました。これは、わたしの中では楽になったところ。アンバサダーやってすごい変わったとこだと思います。
こういうわたしもいるんだとか本当にいろんな面を引き出してもらったのがPath Codeの服と今回の撮影。このタイミングはわたしにとって完璧だったなって思っています。
なにかする時は、そのすべてを味わい尽くしたいという真穂さん。その途中、困難なこともありましたが、アンバサダーを通じて人生と向き合い成長していくという自分らしさで乗り切ります。そんな真穂さんから、この記事を読んでくれている読者の皆様へ伝えたいこととは。
新しい服との出会いは、
新しい自分との出会い。
自分が着たいって思う服を選ぶのはもちろん大事だけど、自分ではまったく思ってない服とのご縁やタイミング。そういうのも大事にしてみてほしいかなって思っていて。それがきっかけで新しい自分に出会えたりとか、それがなんか本来の自分だったりするのかもしれないし。そんなふうに導かれることってあるので、そういう機会があったら試してみるのもおもしろいかなーって。服もチャレンジが必要だなって思います。
かわいい服を買うことって消費って言われちゃうようなことだったりするんですけど、パワーになるんですよね。それだけのエネルギーがPath Codeの服には詰まっていると思うんです。
そういうふうに服を感覚で受け取るというか。わたしが娘と遊んでたりとかそういう写真を見て、いいなと思ったら着てみてほしい。似合うのかなとかいろいろ考えちゃうかもしれないけど、そういうのを含めて本来の自分探しの道でもあるのかなって思うので、服選びっていうチャレンジを楽しんでもらいたいです。
今までの人生、紆余曲折ありながらも前を向きながら進み続けてきた真穂さん。今だけでなく、過去のさまざまなことがあったからこそ今の彼女は存在しているのでしょう。その道は誰のものでもなく彼女自身だけのPath。最後にこれからの真穂さんについて聞いてみました。
共に大切に生きてみたい
アンバサダープロジェクトに関わらせてもらって、すごくいろんな学びがあったけど、そこで出来上がった洋服とともに生きていくのは今まさにこれから。
自分を大切に生きていくことをずっと大切にしてきたけれど、これからは自分とともにこの洋服たちも、共に大切に生きてみたい。と思ってます
そうすることで、Path Code MAHOのお洋服を選んでくれた方たちにも、感謝と誇りを持って背中を見せていける自分でありたいです。
最後まで真穂さんらしい言葉をこの場に刻んでいただきました。今回が初となるアンバサダープロジェクト。ここまでの写真に写る服はPath Code MAHOの商品となります。(一部を除く)
そして本日2020年10月30日より発売開始。これらの服に込めた想い。真穂さんから感じたインスピレーションとは。私たちPath Codeからご紹介させていただきます。
Path Code MAHO
アンバサダープロジェクトでは、変化してゆく「今」のライフスタイルも取り入れながら、きっとこれからも変わらないマイベーシックという二つのコンセプトをもとに、デザインとスタイルを作り上げていきます。
例えば、今回の真穂さん。
子育てをしている真穂さんっていうのも1つの存在としているのですが、仕事をしている時、旦那さんと過ごす時・・・そういったいくつかの側面を持つ「1人の女性としての真穂さん」。
そうした中から出てきたのがSWEET BLACKとDeep Breath in meという2つのテーマ。
SWEET BLACK
真穂さんを考えた時、BLOGというものは外せません。そこには彼女の数え切れない想いが詰まっていて、その1つ1つが誰かの心に響いてすごく大きな力を呼び起こします。
けれどもその言葉というのはある意味の強さとは異なり、カッコつけない言葉。ダメな自分、嫌な自分、好きな自分、誰もが見せたくない一面をさらけ出す姿に大きなやさしさと強さを感じました。
今のままでいい。もっと自分らしくていい。いや、自分のままでいいんだ。
ただのオンナに戻ります。そのタイトルのように彼女は等身大のちっぽけな彼女であることを発し続て、そのありのままの姿に数多くの人が勇気づけられたはずです。
ドンっとおされるのではなく、そっと優しく添えられる手のように温もりを感じ、自分でいれる安心感。
すべてを包み込む優しさと、本当の強さを持ち合わせたSWEET BLACKが完成しました。
SWEET BLACK
Deep Breath in me
真穂さんの一番大切にしている「自分を大切にする」ということ。
自分を大切にするってどういうこと?と彼女に聞けばこう答えが帰ってきます。自分の心の声を大事にする。つまりそれはどこかにあるものではなくて、すべてすでに自分の中にあること。そこが本当の自分の居場所。
その居場所に還ることが彼女の伝えていることなんです。そこからインスピレーションを受けたのは、本来の自分もそうであるように、自然にも多くの、そこにあるものがあります。それは宇宙であり空、星や月。海や地(グラウンディング)私たちが生まれるずっと前からそこにあるもの。
そういった「自然」を身に纏って、本当の意味での自分らしい自然。本来の自分に還ろう。
わからなくなった時は目を閉じて深呼吸をしてみてください。深くゆっくり、ゆっくり。そこにはもうあなたの探している答えはあるはずです。