服屋の娘、服が無い。
大きくなーれ。
両親の願いという魔法にかかった私は高校生になった頃には167センチまで大きく成長しました。
同じ頃。おしゃれに興味を持ち始めてめくった雑誌の世界。
身長近いし、モデルさんと同じようにこんな風に着よう!!!
初めてのバイト代を手を握りしめて買い物に繰り出した私は、その日におしゃれに挫折を経験することになります。
…丈が足りない。
そして、その日に、「着たい服を着る」夢に拗ねました。
それから20年近くの月日が流れ、トライアンドエラーを繰り返し、
なんとか体を収納し、それなりに着こなす術を私は身につけていました。
そんな服を身に纏い、実家の服屋の会社で働いている。
相変わらず、自分に合う服は無い。
・・・ん?
目の前に服屋がある。というか、私、服屋じゃん。
作ればいいのか。
PathCodeは、そんな一着から始まったのでした。